辻田佳奈

宅建合格体験記

辻田 佳奈

第1章 私のテキスト選び編

北川仁美さんの宅建試験合格が確定した時点で、辻田亜紀子さんは社労士事務所の所長、北川仁美さんは一般社団法人アイエムアイの理事長であり、株式会社なるなるの木の専任宅建士にはなれないことが明らかになりました。その結果、次に宅建試験を受験するのは、私と北川起代さんだという流れになりました。

私は、いつかは自分も受験することになるのだろうと薄々感じていたので、このとき覚悟が決まりました。

辻田亜紀子さんと北川仁美さんが使用していたテキストは、宅建学院出版の「らくらく宅建塾」でした。二人がこのテキストで合格していたため、私も当然それを使うものだと、半ば固定観念のように思っていました。

ところがある日、辻田亜紀子さんから「テキストが決まったら注文するから、教えてね」と声をかけられました。その瞬間、私はハッとしました。「テキストは自分で選んでいいんだ」という、当たり前の事実に初めて気づいたのです。

私なりのテキスト選びの基準

そこから、私のテキスト選びのためのリサーチが始まりました。宅建合格体験ブログ、宅建講師のYouTube、Amazonのレビュー。スマホ片手に、隙間時間を見つけては情報を集めました。

  • 1年間、ほぼ毎日開くものだから「愛着」が湧くこと
  • フォントが心地よく、カラーが目に優しいこと
  • イラストがかわいく、開くだけで気分が上がること
  • 活字に慣れていない私でも挫折しない構成であること

文字ばかりの分厚い本では、途中で心が折れてしまう気がしていました。

LECの「合格のトリセツ」に決定

いくつか候補を絞り込んだ結果、LECの「合格のトリセツ」シリーズと、TACの「みんなが欲しかった!」シリーズの二つが最後まで残りました。

正直、心はすでにトリセツに傾いていました。表紙のデザイン、フォントの優しさ、イラストの可愛さ。「これなら、毎日開きたくなる」そんな直感があったのです。

さらに調べていくと、私にとって非常に魅力的な事実が分かりました。

  • 無料のワンポイント講義動画が見放題
  • 分野別過去問集も一問一答集も、すべてスマホアプリで学習可能

保育や警備の仕事で拘束時間が長い私にとって、「アプリでどこでも勉強できる」というのは、圧倒的なアドバンテージでした。

そして決定打となったのは、トリセツを使って「40点超え」を達成した合格者ブログを複数見つけたことです。「このテキストで高得点が取れるんだ」そう確信した瞬間、迷いは完全に消えました。

注文したその日、届いた段ボールを前に、子どものように胸が躍ったことを今でも覚えています。

開封してみると、基本テキストが4分冊で持ち運びしやすい、フルカラーでイラストが豊富、丸ゴシック体で目に優しい。まるで、自分好みの文房具を手に入れたような喜びでした。

私はブックフィルムを購入し、表紙を丁寧に保護しました。1年間付き合う相棒だからこそ、大切にしたかったのです。今でも書棚に並んだテキストを見るたび、「あのとき、このテキストを選んで本当によかった」と、心から思います。

第2章 私の勉強編

2024年11月、私は本格的に宅建の勉強をスタートしました。試験までは、ちょうど1年。「長いようで、決して余裕はない」そんな期間だと感じていました。

セオリーに従わなかった学習順序

世間ではよく「まずは宅建業法から勉強するのが王道」と言われています。しかし私は、そのセオリーにはあえて従いませんでした。

LEC「合格のトリセツ」で講師を務める友次正克先生が推奨していた、以下の順番を、そのまま信じて取り組むことにしたのです。

権利関係 → 宅建業法 → 法令上の制限 → 税・その他

理由は、大きく二つありました。

  • 権利関係は暗記ではなく「理解」が必要な分野だからこそ、早めに手を付けたかった。後回しにすればするほど、心理的なハードルが上がってしまう気がしていました。
  • 宅建業法は暗記色が強く、直前期でも点数を伸ばしやすい分野だと感じていたからです。

直感に頼った部分もありましたが、振り返ると自分には良い選択だったと思います。

月単位の学習計画

私の勉強スタイルは、極めてシンプルでした。それは、「月単位で大きな目標を立て、それを確実にこなす」というものです。

  • 最初の2か月で全体を1周
  • 次の1か月半で2周目
  • その後は1か月サイクルで3周目
  • そこから徐々にサイクルを短くしていく

細かい日付までは正直覚えていませんが、大枠としては、だいたいこのような流れで進めていました。

宅建受験生の間で有名な「棚田行政書士の紙一枚勉強法」についても調べてみました。とても理にかなった勉強法だと思いましたが、私は最初から「これは自分には合わないな」と感じてしまいました。

理由は、1日単位で細かく計画を刻むことで、逆にプレッシャーを感じてしまいそうだったからです。仕事が忙しくて計画通りに進まない日が出てくると、「できなかった自分」を責めてしまいそうな気もしていました。

そのため私は、多少遅れても軌道修正しやすい「月単位の大きな塊」で勉強を進める方法を選びました。

過去の経験が活きた部分

実は私は、過去に司法書士試験の勉強を少しだけかじったことがあります。家族で創業することになり途中で断念しましたが、その経験のおかげで、民法の用語にはほとんどアレルギーがありませんでした。

また、創業期に自分で法務局へ登記申請を行った経験から、登記簿の読み方も、ある程度は体で覚えていました。

そうした下地があったとはいえ、宅建の勉強が楽だったわけではありません。

1周目のルーティン

  • テキストを通読(最初はさらっとでOK)
  • 無料ワンポイント講義動画を視聴
  • その章の一問一答を解く
  • その章の過去問を解く
  • 無料の過去問解説動画を見る

正直に言うと、最初は本当に「何が何だか分からない」状態でした。それでも、立ち止まらず、とにかく前に進みました。

1周目は理解できなくてもいい。とにかく全体像を掴む。それを自分の中のルールにしていました。

2周目以降の進化

2周目以降は、勉強のやり方を少しずつ変えていきました。

  • 学習サイクルをどんどん短縮
  • 講義動画や解説動画は原則省略
  • 学習順を「過去問 → 間違えた箇所のテキスト深掘り → テキスト通読」に変更
  • 一問一答は、隙間時間専用
  • ノートは一切作らず、すべてテキストに直接書き込み

また、どうしても生理的に受け付けない分野がありました。特に苦手だったのが、都市計画法です。テキストを開くだけで眠くなるほど、最初は本当に辛かったです。

「これは何か対策をしなければ」と思い、思い切ってテキストをノートに写経する方法を取りました。手で書き写すことを3回ほど繰り返すと、不思議と全体の構造が見えてきました。頭だけでなく、体で覚える感覚でした。

私なりの取捨選択

全範囲を完璧に理解しようとはしませんでした。常に「捨てる勇気」を意識していました。

  • 不動産登記法: 難問・奇問は深入りしない。基本だけ確実に
  • 宅建業法: 直前期は毎日触れる。引っ掛け対策のため睡眠は最低5時間確保
  • 建築基準法: 難問は理解できなくても可。基本の徹底を優先
  • 税・その他: 前年出題で「今年は出なさそう+暗記コストが高いもの」は思い切ってカット
友次先生の「出題問題を10としたら、合格に必要な知識はたった3」という言葉を信じ、私はひたすら基本知識の定着に集中しました。

第3章 私の耳学編

保育現場という環境

私の主な職場は、保育現場です。警備の現場に入るのは、だいたい2週間に1度あるかないか。社労士事務所の業務は、ボイスワープで電話番をする程度でした。

つまり、私の生活の中心は年中無休・24時間対応の保育園でした。

勤務時間は予約状況によって大きく変わりますが、基本的には朝9時頃から夜23時頃まで。早い日は早朝から、遅い日は日付をまたぐこともあります。お泊まり保育が入ることも、決して珍しくありませんでした。

もちろん、午後からスタートの日や、夕方で上がれる日、ごくまれに1日オフの日もありました。それでも平均すると、「9時〜23時勤務」の日が多かったように思います。

机に向かって集中できる時間は、正直かなり限られていました。

  • 保育中の空き時間(予約の合間や、家族が休憩をくれたとき)
  • 帰宅後、寝るまでの短い時間
  • 少し早めに出勤し、勤務開始までの待ち時間

こうした細切れの時間を、どう活かすか。その中で、どうしても取り入れたかったのが「耳学」でした。

耳学の現実

ただ、正直に言うと、耳学は「思っていたほど万能ではない」と感じました。

家事をしながらイヤホンで聴く、という勉強法は、どうしても私には合いませんでした。一度に二つのことをこなすのが苦手な性質ですし、「イヤホンを準備して、YouTubeを探す時間があるなら、その分家事を早く終わらせたい」と思ってしまい、結局集中できなかったのです。

実際に、私が耳学を活用できたのは、次の二つの場面に限られていました。

  • 帰りの車の中で、北川仁美さんが流してくれるYouTube
  • 警備現場で、車の入出庫がほとんどなく、ただ立っているだけの時間帯

この二つの時間は、「耳だけが空いている」貴重な時間でした。

吉野哲慎先生の「宅建吉野塾」

そこで主に聴いていたのが、北川仁美さんが強く勧めてくれた吉野哲慎先生の「宅建吉野塾」です。

  • 一本あたり10分前後と短い
  • 語りのスピード感がとても心地よい
  • 倍速にしなくてもテンポよく進む
  • 重要なポイントだけがギュッと凝縮
  • 再生リストが分野ごとに整理されている

この"探す手間がない"という点は、忙しい中では本当にありがたかったです。

また、トリセツの内容とほぼ同じ論点が出てくるため、「これが宅建の王道知識なんだ」と確信を持てたのも大きな収穫でした。

特に直前期に配信された「直前対策」動画では、そこで覚えた語呂合わせが、本試験でそのまま出題されました。

棚田行政書士先生の「不動産大学」

もう一つ、大変お世話になったのが、棚田行政書士先生の「不動産大学」です。

棚田先生は、特にアレルギー反応が出やすい借地借家法などの分野を、ぬいぐるみやレゴを使った"劇形式"で説明してくださいます。

保育士である私にとって、ぬいぐるみもレゴも、毎日手にしている道具です。だからこそ、先生の説明が感覚的にスッと体に入ってきました。「なるほど、そういう関係なのか」と、頭だけでなくイメージで理解できたのです。

直前期の耳学スタイル

  • 全体をさらっと回したいとき → 吉野先生
  • 理解を深掘りしたいとき → 棚田先生
  • 宅建業法の重要事項説明など暗記系 → トリセツの友次先生の無料動画

この"三本柱"が、私の耳学スタイルでした。

耳学は、万能ではありません。ですが、「耳しか空いていない時間」を確実に点数につなげてくれる、とても心強い武器でした。

第4章 私の直前期編

8月の状況と気づき

8月を迎えた頃、私のトリセツシリーズは、すでに6回転していました。当初の目標は「試験までに10回転」でしたが、主要な分野の過去問は、ほとんど間違えなくなっている状態でした。

特にトリセツの過去問題集は、本当に優秀だと感じていました。良問だけが分野別にきれいに整理されており、基礎を固めるには、これ以上ない教材だったと思います。

ただ、あるとき、ふと気づいたのです。

「本番は、年度別に50問を一気に解く試験だ。この形式にも、ちゃんと慣れておかないといけないのでは……」

分野別の過去問ばかり解いていると、どうしても「今の自分が本当に合格圏にいるのか」が見えにくくなります。

ユーキャンの「過去12年問題集」追加

そこで私は、年度別過去問集を1冊追加するという判断をしました。

リサーチの結果、選んだのはユーキャンの「過去12年問題集」です。理由はシンプルでした。「トリセツ+ユーキャン過去12年」で40点超えを達成した合格者の体験談を、複数確認できたからです。

この問題集の二つの使い方:

  • 年度別に50問通しで解く「模試形式」
  • 建築基準法などを12年分縦に解く「分野特化形式」

私はこの問題集を、合計で3回転させました。

年度別に通して解くことで、「時間配分」「集中力の持続」「途中で焦ったときの立て直し方」を、実戦に近い形で確認することができました。

一方で、分野を縦に解くと、出題パターンや頻出論点が驚くほどクリアに見えてきます。「これは絶対に落とせない基本」が、自然と浮き彫りになるのです。

模試との向き合い方

模試については、基本的に受けないという方針を取っていました。理由は、有料模試の結果に一喜一憂して、モチベーションを崩したくなかったからです。点数や順位で、必要以上に自分を追い詰めたくありませんでした。

ただし、令和7年度試験は宅建業法の改正が非常に多い年でした。改正点については、過去問だけではどうしても対応しきれません。

そこで私は、無料のWEB模試のみを厳選して受験することにしました。

受験した無料模試:

  • LEC無料模試
  • 吉野塾無料模試
  • TAC×YUKIさんコラボ「YUKI模試」

ただ、正直に言うと、YUKI模試は私には少し合いませんでした。(出題の質が悪いという意味ではありません。)ひっかけ問題に対する警戒心が強くなりすぎて、素直に考えれば正解できる問題まで疑ってしまいそうな感覚があったのです。

そのため、「1度解いただけで、繰り返しはしない」という判断をしました。

すべての無料模試で共通のルール:

「答案は提出せず、自分だけで答え合わせをする」

目的は次の三つだけ:

  • ① 改正ポイントの最終確認
  • ② 本番50問通しの緊張感を体験すること
  • ③ 自分のペースを崩さないこと

成績や順位、偏差値は一切見ませんでした。「これは練習。本番ではない」と自分に言い聞かせ、最後まで冷静さを保つことを最優先にしました。

直前期の勉強スタイル

結果として、直前期の2か月間は、次のような勉強スタイルに落ち着きました。

  • トリセツで基礎を固める
  • ユーキャン過去12年で実戦力を磨く
  • 無料模試で改正点と緊張感を確認する
  • 空き時間は、引き続き耳学を活用する
新しい教材に手を広げることはせず、「今あるものを、どれだけ信じ切れるか」を大切にした直前期でした。

第5章 試験当日:緊張と集中の1日

試験当日の朝

いよいよ、2025年10月。宅建試験当日を迎えました。

当日は、いつもより少し遅めに起床しました。朝食をしっかりと摂りながら、最後の確認をします。テキストを眺めつつも、頭の中ではずっと同じことで迷っていました。

「権利関係から解くか、それともセオリー通り宅建業法から解くか」

宅建業法を最初に解く場合、緊張でマークミスを起こしてしまうのではないか、という不安があったからです。

それでも、試験開始の数時間前、私は一つの結論にたどり着きました。「集中力が一番高い状態で、一番失点したくない宅建業法を先に片づけよう」そう腹をくくりました。

会場へ

北川起代さんと一緒にバスに乗り、会場近くの公園へ向かいました。ちょうど紅葉が見頃を迎えており、澄み切った青空の下、秋のやさしい陽射しが降り注いでいました。

張り詰めていた気持ちが、少しだけ和らぎ、北川起代さんと何気なく記念写真を数枚撮りました。今思えば、あの何気ない時間が、私の緊張をほぐしてくれていたのだと思います。

会場に到着してからは、試験開始ギリギリまでテキストを開いていました。特に統計問題の数字だけは、最後まで頭に叩き込んでおきたかったのです。

試験開始

そして、試験開始。辻田亜紀子さんと北川仁美さんから教わっていた通り、試験開始の合図で問題を開いた瞬間、余白に脳内の暗記事項を書いておきました。

準備はできた。そう自分に言い聞かせ、決めていた通り、宅建業法から解き始めました。

……ところが、1問目から衝撃を受けました。いきなり、改正点を含む計算問題。しかも、4肢択一ではなく個数問題です。思わず、手が少し震えました。

「落ち着こう」そう自分に言い聞かせたとき、頭に浮かんだのは、いつも応援してくれた家族や、職場の方々の顔でした。

深呼吸をして、前に進みました。その後も、宅建業法は過去に例を見ないほど個数問題が続きました。一問一問に時間がかかり、常に時計を意識しながら進める必要がありました。

「時間切れだけは絶対に避ける」分からない問題には印をつけ、潔く飛ばして次へ進みます。

法令上の制限も難しく、権利関係に入ったときには、少しだけオアシスのように感じました。……が、そこにも個数問題が登場。さらに、民法と宅建業法の複合問題まで出題されました。

「こんな出題形式、過去問では見たことがない……」戸惑いはありましたが、とにかく冷静に、制限時間内にすべてマークを埋めることだけを考えました。

試験終了

終了5分前。全問のマークを終え、マークミスの確認まで完了しました。内容をじっくり見直す時間はありませんでしたが、それでも、「やれることはすべてやった」という感覚がありました。

試験終了の合図とともに立ち上がった瞬間、足が棒のようになっているのを感じました。

試験直後の感覚では、合格基準点は34点前後ではないか、と思いました。ただ、難易度の高さを考えると、「31点くらいまで下がるかもしれない」と、あえて低めに予想することにしました。

すべての問題に解答はできたものの、確信を持って正解だと言える問題は、決して多くはなかったからです。

自己採点

北川起代さんと一緒に事務所へ戻る道すがら、「難しかったね!」と、二人で何度も言葉を交わしました。

事務所に戻り、各予備校の解答速報を確認する時間。正直、とても怖くて、なかなか手が伸びませんでした。

それでも、意を決して答え合わせを始めると、「あってる」「これもあってる」思わず、声に出してしまいました。

権利関係 12 / 14
宅建業法 19 / 20
法令上の制限 6 / 8
税・その他 7 / 8
合計 44点

マークミスさえなければ、合格圏に届く点数でした。支えてくださった方々のおかげで、積み重ねてきた努力が形になったと感じました。

自己採点の結果を家族と一緒に確認し、その喜びを分かち合えたことが何より心に残っています。

第6章 合格の喜び

合格証書が届いた日、私はまず、これまで支えてくれた家族と、職場の方々に、心からの感謝を伝えました。「本当にありがとうございました」その言葉が、自然と口から出てきました。

それくらい、私は多くの方に支えられていたのだと、改めて実感した瞬間でした。

支えてくれた方々

先に合格を果たしていた辻田亜紀子さんと北川仁美さんという、頼もしい先輩が身近にいてくださったこと。分からないことがあれば、すぐに相談でき、的確なアドバイスをいただけたこと。

そして、同じタイミングで受験し、悩みや不安を共有しながら励まし合えた北川起代さんの存在。この二つは、私が最後まで走り切ることができた、大きな心の支えでした。

「1年で、どうしても合格しなければならない」そう強く思い続けてきたのは、プレッシャーというよりも、感謝の気持ちに近いものだったように思います。

これだけ多くの方が時間や労力を割き、応援し、協力してくださっている。その期待を、絶対に無駄にしたくなかったのです。

テキスト選びについて

──ここで、少しまとめとして──

テキスト選びについて、今あらためて思うことがあります。それは、「どのテキストを使っても、受かる人は受かる」ということです。

だからこそ、1年間ほぼ毎日向き合うテキストは、「自分が好きだと思えるもの」「開くだけで気分が上がるもの」を選ぶことが、何より大切だと感じました。

忙しい方へのメッセージ

また、「仕事や家事が忙しくて、なかなか勉強時間が取れない」と悩んでいる方がいらっしゃるなら、私は、あえてこうお伝えしたいです。

忙しいことは、決して不利ではないと思います。「あと10分しかない」「今日はこれだけしかできない」そんな状況だからこそ、人は驚くほど集中できるものだと思います。

限られた時間の中で、「この10分で、これだけは終わらせよう」と決めること。その積み重ねが、確実に力になっていきました。

勉強法について

これまであまり勉強してきた人生ではない私ではありますが、勉強法に、「これが絶対の正解」というものは、きっと存在しないのだと思います。

人それぞれ、生活リズムも、性格も、得意不得意も違います。大切なのは、自分に合った方法を見つけ、それを信じて続けることではないかと。

私がお伝えした勉強法は、あくまで一例にすぎません。それでも、この合格体験記が、どなたかの背中をそっと押すことができたなら、これ以上うれしいことはありません。